はまっこ司法書士・行政書士の法務日誌

横浜駅そばで相続・遺言・家族信託を専門に取り扱う筆者の備忘録です。

ブームになってる家族信託(民事信託) その1

こんにちは。

はまっこ司法書士行政書士です。

昨日は記事を書いたのですが、内容的に時期尚早だと思ってお蔵入りにしました。なので2日ぶりの投稿です。

 

今日は、私の主力業務の1つである家族信託について紹介しようと思います。

ちなみに、専門家によっては家族信託ではなく民事信託と表現していることもあります。

2つは基本的に同義語で、家族信託は一般社団法人家族信託普及協会が商標登録している言葉なので、この協会に加入している人は家族信託と呼び、加入していない人は民事信託という言葉を使っている傾向にあります。私は加入しているので家族信託という言葉を使っています。

 

家族信託は、相続対策や認知症対策の手法として画期的でとても有効な手法だと考えています。ここ1〜2年で取り組み始める専門家が増え、士業と不動産・保険業界の一部で活況になっています。非常に安価でサービスを提供する事業者も出てきており、徐々に普及が進んでいる状況です。

この状況は多くの家庭や企業に家族信託を知ってもらう点で良い傾向ですが、一方で危険性もはらんでいます。なんだと思いますか??

・・・

それは、専門家(と名乗る人)です。

私が加入している協会もそうですが、○○信託▲▲センターみたいな私的団体が増えており、お金を払って少しの研修を受講すれば、誰でも□□信託士みたいな資格を得られます。団体側は加盟者と会費を求めているため、受講と資格付与を基本的には拒否しません。なので、本は読んだり研修は受けたけど実際はよくわかっていないペーパードライバー的な人達が大量に誕生している状況にあります。

家族信託は通常業務に比べて単価が高いので、取り組みたい気持ちはよくわかるんですけどね‥

 

また、一般の人が「司法書士であれば誰でも家族信託に対応できるんだろう」という間違ったイメージを持ちつつある現状も問題です。誰でもできるものではありません。

私が最初に家族信託に触れたのは2014年のことで、その可能性に衝撃を受けて個人的に勉強をはじめました。書籍や研修もほとんど無い状況の中で少しずつ研究をし、独立開業した2017年にようやく商品化することができました。更に言うと、勉強を始めた頃は相続専門の法人に勤めており、日々大量の相続問題にふれて知識と経験を積んできたことがあるので、その位の短期間で商品化できたと考えています。いきなりやろうと思ってできるものではありせん。

なので、相続手続きや相続対策の経験もあまりないまま家族信託に取り組むことなんてありえないと思っていますが、それをやる人達で溢れているのです。実際に「経験がないので教えて下さい」と電話をしてきた近所の司法書士が、HPに「家族信託ならお任せください」的な広告をしていて驚いたこともあります。恐ろしや😨

いずれ淘汰されたり、なんらかの公的規制がされて

いくはずですが、今が一番危険な状態かもしれません。

 

家族信託の相談をする場合は、①受託した経験があるか?②経験がないとしてどの程度の知識があるか?③成年後見人の仕事をしているか?していないとしたら今後頼んだらやってくれるのか?を確認することをおすすめします。特に、③成年後見人の仕事をしていない人は金儲けのために家族信託をやってるだけの可能性が高いためご注意ください。成年後見のことが分かっていないのにきちんとした家族信託の提案ができるわけありません。

 

‥やっぱり熱くなってしまった。

色々と危険性について書きましたが、信託という制度自体は素晴らしいものです。本当に。

次回は、そんな私が熱くなってしまう家族信託がどんなものなのか解説したいと思います。